「貫通石御守」で合格だ! 糸魚川駅で配布 /新潟

 

 

「貫通石御守」を求めてJR糸魚川駅に並んだ保護者や受験生ら=糸魚川市で

 本格的な受験シーズンを前に、糸魚川市のJR糸魚川駅で10日、恒例の合格祈願「貫通石御守」が配られた。用意された250個は、配布開始の午前7時半から40分足らずで、受験生や保護者らの手へと渡っていった。

 お守りは、糸魚川駅に近い北陸新幹線高峰トンネル(3940メートル)の貫通地点で採取された石を、駅職員が1センチ四方に砕き、2、3個をナイロン袋に入れた手作りのもの。駅に近い同市一の宮1、天津神社でおはらいを受け、「意志(石)を貫いて難関突破を」との願いが込められている。

 

 お守り配布の行列に一番乗りしたのは、高校受験を目指す中学3年、伊倉健太さん(14)。午前3時から父親が並び、合流した。2人そろって「合格するぞ」とガッツポーズ、第1志望高合格に願いを込めた。

 

 塚田晃久駅長は「受験生には、トンネルにちなんで、明るい先が見えるように願うとともに、(大火の)被災者に少しでも元気になってもらえれば」と話した
毎日新聞から転載