リーチ主将、受験生に「努力を信じて」=恩師からのメッセージに感慨深げ


チョコレート菓子の「キットカット」に受験生への応援メッセージを書いて郵送する、「キットメール」2016年版の発売開始セレモニーが10日、東京都内で行われ、ラグビー日本代表主将のリーチマイケル選手が出席した。リーチ選手は受験生へ、「勝負の時は、自信がある人が一番有利。自信をつけるために、今までの努力を信じてやっていけば、必ず結果はついてくる」とエールを送った。


 リーチ選手は、ニュージーランド出身。15歳で日本に留学し、札幌山の手高校と東海大に通った。学生時代の思い出を問われ、大学の授業で黒板に書かれた文字を全て書き写し、日本語を覚えたエピソードを披露。場内からは驚きの声が上がった。

 セレモニーでは、高校時代の恩師・佐藤幹夫監督への感謝の言葉をつづった「キットメール」をラグビーボール型のポストに投函。サプライズで、佐藤監督からリーチ選手へのメッセージが読み上げられた。「いつも全力で突っ走っているマイケルは立派です」と書かれたキットメールを、リーチ選手は感慨深そうに受け取った。

 試合の2日前にハンバーガー、前日にはチョコレートを食べるのが「験担ぎ」と明かした。チョコレートをどれくらい食べるかとの質問には「あんまり食べると眠れなくなるから、一つ」と、190センチ105キロの巨体に似合わず繊細な一面も垣間見せた。

 ワールドカップで3勝を挙げた充実の1年を「ラグビーを好きになった人が増えた」と振り返る。16年の目標を「もう一回日本代表に選ばれること。代表選手として、もう一回皆さんを感動させたい」と謙虚に語った。